【機械図面】わからないなら図枠の表題欄は読んでおきたい!

機械設計
機械図面を見ることになった。でも何から見ていいかわからない。

初めて機械図面に触れることになると、書いてある図形や数字の多さに戸惑うこともあるかと思います。

その図面がどんなものなのかを知るためには、図形に目をやる前に見てもらいたいのが図枠です。

今回はこの図枠について語っていきたいと思います。

 

図枠ってどんなもの?

機械設計とは切っても切れないのがJIS規格です。

日本産業規格のことですが、まだまだ日本工業規格と呼ぶ人も多いです。2019年の法改正によって改称されたので、日本産業規格という言葉には私もまだ慣れていません。

国家基準の一つで機械設計に限らず、多くの物がこの規格で定められています。

 

今回取り上げる図枠に関しては、JIS Z 8311である程度の大枠が決まっています。

図面の周囲を囲むような枠のことを図枠といいます。

この図枠を図面上に書くことはJISで書かなくてはいけないと決められているので、機械図面をみれば必ず書いていると思います。

ただしJISで決まっているのは

  • 右下に情報を書くほうが良い
  • 基本的には図面内の図形と同様の向きが良い

などの書き方を推奨するような内容が多く、実は細かい図枠の情報の書き方を規定していません。

なので各会社ごとに様々な書き方があります。

これも初心者が図面を読みにくく感じる理由の一つでしょう。

 

どうやって読んでいくと良い?

図面を取り扱う人の目的は様々です。

発注のために触る人や、製作前に完成品の形状を確認するために見る人や、購買金額の判断のために加工方法を検討するための資料とする人などなど。そしてもちろん実際にその図面の品を製作する人も図面を見ます。

つまりたった一枚の図面でも、その用途は多岐にわたるのです。

 

そのため図面からくみ取るべき情報は人によって違います。

 

そんな中、誰にでも共通していえる見るべき場所は表題欄です

これはどんな図面でも基本的に書いてあります。

ここに書いている内容はその図面が何の図面かの呼称と考えてもらえれば良いと思います。

大抵は図面右下に「表題」や「タイトル」、「品名」などと表記されています。

 

ここにはこの図面が何の図面かを、図面を書いた人が断言している情報が載っています。

つまり図面を書いた人の意図が表題欄にはハッキリと表れているのです。

 

部品の図面であれば、部品名。機械全体の図面であれば、機械名。機械の設置位置の想定図面であれば、設置場所の名前などが書かれています。

これが理解できていれば、何のための図面かという点は理解できます

 

ただしこの表題欄に載せる内容に制限はないので、図面を書いた人のセンスによって理解のしやすさは変わります。製造番号などの英数字の羅列を表題欄に載せる人もいますので、そうなるとさっぱりです。

 

そんな時は表題欄の側に「材料」「材質」などの表示がないかを探してみましょう。

少なくともこれで部品を製作するための図面なのか、部品を組み合わせた成果物を示した図面なのかはある程度判断がつきます。

 

組み立てて作った成果物であるということは、複数種類の材料を組み合わせてある可能性があるため、材料を断定はしにくいので図枠での表示はされにくいのです。

 

何の図面かが理解できたあとは、何のためにその図面を使うかによって見るべき場所は変わります

まだまだ図枠に書かれている情報も多いですが、形状を確認したいだけならこれ以上図枠を読んでもあまり得られる情報は少ないでしょう。
実際に図面の品を作ったり、いくらぐらいするのかを検討するのであれば、図枠に書かれている情報をまだまだ読み込む必要があります。

図枠には最終的に製品に仕上げるために必要な加工の仕方や、必要な個数、機械設計に触れていないと知らないような情報として製作公差なども含まれています。

 

使用用途によって情報を取捨選択する必要があるでしょう。

 

【さいごに】図枠を一つとっても図面は奥深い

図面を初めてみたときは誰もが戸惑うと思います。

図面は情報の塊ですから、あまりにも情報が多すぎてどこから目をつけていいのか判断に困るためです。

そこで今回は初めて図面をみたときに、注目するべき場所についてお話ししました。

 

図面に書かれている情報は図枠だけのものではないので、図面はまだまだ語るべきところが多い存在で面白いですね。

 

それでは今回はこのへんで。

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